〔096〕六甲山 (931m)

2012年02月04日



兵庫県神戸市
再度、芦屋地獄谷へ
六甲山系で好きな山はロックガーデン周辺である。前回、楽しかった地獄谷を歩きたく再度行ってみる。
六甲最高峰は序でに行くだけで、今回の目的ではない。
Road Map :阪神高速道を深江ICで下りて芦屋川に沿って北上する。
Route Map:滝の茶屋駐車場から地獄谷を通り、六甲最高峰を往復する。
    標高差:約768m
累積標高差:1,294m
六甲山系で一番好きな山
  六甲山を全て歩いた訳ではないが、知っている範囲ではロックガーデン、荒地山周辺が一番好きな界隈となる。 ただハイカーの多いのが玉に傷。
地獄谷のリベンジを予定
  2回目の地獄谷なのに、枝沢に入り込んでしまいA懸に行くことが出来なかった。
下りで、その道間違いを検証しようと向かったが、それも適わず。 もう一度、地獄谷から上って再度、A懸に到達してみたい。 その時には風吹岩までで下山する予定。
登り:3時間19分下り:2時間57分(共に道間違い多し)
”滝の茶屋”の手前には車5台程の駐車場がある。 ここに車
を停めることが出来れば随分楽な山歩きとなるので、寒い中、早朝に自宅を出て6時30分に駐車場着。 無事、車を停めることが出来た。
6時43分に ”滝の茶屋”を通り、登り始める。
既に毎日登山者と思われるジジーが散歩をしていた。
沢に下って ”地獄谷”に入る。
”高座ノ滝”を見送り、ひと登りする。
いつの時か、この大岩も山から落ちて来たのだろう。
人気のまったくない地獄谷を遡上して行く。
左写真の滝を上から見た図。
沢水の少ないこの季節であるが、
小さい滝が次々と現れる。
少し落差のある滝は全て高巻きして行く。 地獄谷は踏み跡がはっきりしていたり、まったく無かったりであるが、兎に角、沢沿いに進んで行けば問題は無い。
標高を稼ぐに従い、凍っている個所が増えてきたが、最近の寒波でもっと凍っていると思っていたので
期待外れであった。
この滝も当然高巻きで逃げる。
(この滝は前回、正面突破している。)
半分凍っている岩峰を登って行く。
結構、大きな滝が出て来て、当然、高巻きする。
前回見たことが無いアルミの梯子が出てきた。どうも枝沢に迷いこんでしまった様だ。道間違いであるが、どこからでも行けるだろうとそのまま進む。
前方に空が見えて来て急斜面を攀じ登るとハイキングコースに出た。 そこからはロックガーデンも風吹岩も見えなかった。
左へ進むと道標があり、方向が違うことが判り、道を戻って
右側に進む。 既に自位置が判らなくなっている。
中々、ピラーロックで出ない。
方向が違う沢を歩いている様だ。
道成りに進んで行くと ”横ノ池”の西側に出た。 これで ”風吹岩”を通り過ぎていることが判ったし、
六甲最高峰への道は ”横池”の東側を通るはずなので、再び、道間違いをしていることも判った。
”横池”の水面は歩けるのではないかと思う位、凍っていた。 ”横池”を廻って正規の道に戻る。
六甲山へのもっともポピュラーな登山道に戻り、山頂を目指す。
展望岩に登ってみると、盆栽で言う”吹流し”の綺麗な樹形のマツがあり、
その向こうには芦屋、西宮、大阪湾の展望が広がっていたが、この天気に
してこの霞みはないだろうと思う程、展望は冴えなかった。
多くのハイカーに固く踏み固められた登山道を淡々と進む。
途中、六甲山最高峰を見る。 山頂付近はまったく
白くないので樹氷は見られないのだろう。
六甲山には特筆したピークは無く、最高峰と言えど、
山脈の一郭にしか過ぎない。
2時間15分にて東おたふく山への分岐となる ”雨ヶ峠”に着く。 東屋で休憩していたジジーに挨拶代わりに道を聞くと丁寧に教えてくれた。
下り終えて小さな沢を3度渡る。
飛び石があり沢渡りには問題なかった。
”雨ヶ峠”を過ぎてからは下り続ける。
広場に出た。 右へ進めば奥池から芦有道路に出られる様だ。
下り時はこの分岐から ”五助ダム”側へ周回しようと思って
いたが、登り時に ”風吹岩”に行けなかったので、今日は
ピストンすることにした。
標高が上がり凍て付く道となってきたが、
気を付けて歩けば問題なしだった。
しばしきつい階段道が続くが長くはなかった。総じて穏やかな登り道が多い。
”最高峰”への管理道路は一面の積雪だった。 斜度が緩く、
まだ踏み固められていないので、スリップすることはなかった。
3時間10分にて ”一軒茶屋”に着く。 この時期、山頂道路に車は走っていないものと思っていたが、平気で車が往来していた。 これが ”六甲山”の面白くない所だ。
3時間19分にて ”六甲山最高峰”(931m)に着く。 六甲山には
10回以上登っているが、最高峰に来のは2回目だ。
山頂に聳える味気ない電波搭。
最高峰から少し南に下りた展望所から見た大阪湾への大展望。ではあるが、霞みが酷過ぎる。
同地点より六甲山の展望台がある西側を見る。
下山時、電波搭管理道路から見た展望が一番良かった。
下りの凍結路は要注意、スリップに注意してゆっくりと下る。
先程、息を切らして登って来た道を引き返す。
2つ目の渡渉。
単調過ぎる登山道で渡渉だけが雰囲気を良くしてくれた。
下山1時間にて ”雨ヶ峠”に戻る。 ここまでも多くのハイカ
ーとすれ違ったし、この峠にも多くのハイカーが休憩していた。
流石、六甲のメインルートだけのことはある。
3つ目の渡渉を終えると登り返しの道に入って行く。
アカマツ林の雰囲気の良い登山道に見えるが・・・
目を左に転じれば ”芦屋ゴルフ場”が広がっており雰囲気台
無しである。ゴルフ場近辺では獣柵のゲートを開け閉めして通る。
下山1時間40分にて ”風吹岩”に着く。 登り時に通る予定であったが、ミスコースで通らずに登ってしまったので、下山時に寄ってみた。 六甲山は山頂まで行っても詰まらないので、風吹岩、荒地山周辺で充分と思う。
風吹岩のてっぺんから見た ”荒地山”。
同じくてっぺんから見た阪神の市街地と大阪湾。 標高は低いが、市街地に近い分、
六甲山頂から見る展望より風吹岩からの展望の方が迫力がある。 オフシーズンにも関わらず、
このハイカーの数は凄い。 ウリボウは見掛けなかったが、4年前に見たネコと同じかどうか
判らないが、1匹のネコが居た。
風化した花崗岩が砂となり堆積しているので、非常に滑り易い。ここまで来るとハイカーは居らず、静かな山域となる。
登り時に地獄谷からここに出るはずであったのだが、
枝沢に入り込んでしまい通ることが出来なかったので、
下山時に寄ってみる。
”万物相”を下り、振り返り見る。 この辺りに ”ピラーロック”なる尖がり岩が
あったらしいが、地震で崩壊したとか。詳細は判らない。
この右の岩に登ってみるが、
結局、元の所に下ってしまった。
A懸に行きたくて周辺をウロウロするが、行ったり来たりの
繰り返しで中々、行きたい所に行けなかった。
”地獄谷”から下山するのは諦めてハイキングコースに戻る。
途中で ”地獄谷”から伸びる垂直の岩峰が見えて、次回、”地獄谷”に行く時には、この岩峰を確認したいと思った。
目の前に見える ”A懸”に行く道が見付からない。 前回は地獄谷から簡単に登れたのだが、今回は藪扱きしてまで行くのは止めておく。
過去2回、この道を通っているのだが、こんなに
厳しい道だったとの記憶が残っていなかった。
記憶からは消えていたが、ハイキングコースに戻るとハイキングコースとは言えない厳しい道が続くのに驚いた。
下山3時間弱にて ”滝の茶屋”の登山口に戻る。
この急峻な道を小さな子供も登って来ている。
3℃と気温は低いが谷間で風が無く、防寒服を着ていると暑くてしょうがない。
ジャンパーを脱ぐが、脱ぐと汗を掻いた背中が寒い。中途半端な気温である。
山頂では写真だけ撮って直ぐに下山する。
(後日、'08年1月に登った時の写真を見てみると、HPには掲載していないが、
 この梯子が写っていた。  ここまでの道は正解であり、この先で間違ったのだろう。)
(この滝は前回の写真には写っていない、
  この時点で枝沢に入り込んだ様だ)
地獄谷〜ロックガーデンへ

ろっこうさん

関西百名山
兵庫100山』   芦屋地獄谷からロックガーデンを経由して山頂へ。
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いつも水量が少ない ”高座ノ滝”